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KAMU kanazawaが東急スクエア屋上と竪町に新アートスペース、3館体制で街歩き推進

香林坊東急スクエア屋上「KAMU sky」に展示された久保寛子さんの大型作品

香林坊東急スクエア屋上「KAMU sky」に展示された久保寛子さんの大型作品

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 香林坊東急スクエア(金沢市香林坊2)屋上に、現代アートの私設美術館「KAMU kanazawa(カムカナザワ)」(金沢市広坂1)の屋外展示スペース「KAMU sky(カムスカイ)」 が10月24日にオープンした。

商業施設の屋上と竪町商店街にも同時オープンし、3館体制へ

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 10年以上使われていなかった商業施設の屋上を開放し、新たな展示スペースとすることで、休眠スペースの活用を図るとともに、回遊する人の流れを作るのが狙い。初年度は、瀬戸内国際芸術祭などで活躍する久保寛子さんの大型彫刻作品「泥足」を展示。幅7メートル、奥行き8メートル、高さ2.5メートルの作品は、中に入ることができるようになっており、網目からこぼれる光を楽しめる。夜は幻想的にライトアップされ、隣接する金沢東急ホテルの客室からも眺めることができる。

 同時オープンした竪町商店街の「KAMU BlackBlack(カムブラックブラック)」では、幅3メートル、奥行き20メートル、高さ7メートルという間口の狭さを生かし、オーディオビジュアルアーティストとして世界で活躍する黒川良一さんの新作「Lithi(レーテー)」を展示。暗闇の中、重低音が空間を震わせるサウンドと共に、ストロボライトとレーザー光線が飛び交うダイナミックなインスタレーション作品を体感できる。

 今年6月にオープンした本館の「KAMU kanazawa」で3館共通のチケットを購入してもらい、それぞれに趣が異なる現代アートを巡りながら、金沢の街歩きも楽しめるようにしたという。竪町商店街では、同館の街頭フラッグを制作するなどにぎわいの起爆剤になることを期待しているといい、現代アートの街としての一翼を担うことで地域活性化につなげたい考え。

 館長の林田堅太郎さんは「購入することで作家を応援できる一方、展示や保管場所に制限のある大型作品は購入が難しい現状がある。街中にありながら金沢城公園の緑や海まで見渡せる広々とした空間の中、常設展示できるようになってうれしい。黒川さんの大型インスタレーションをはじめ、世界的に注目されている新進気鋭のアーティストの作品を金沢でたくさん発信していきたい」と語る。

 開館時間は11時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜休館。共通チケット(1,100円、小学生以下無料)は本館のKAMU kanazawaで販売する。

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