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21美で、ベルギー在住のアーティストが二人展「ダブル・サイレンス」

二人展「ダブル・サイレンス」の作品

二人展「ダブル・サイレンス」の作品

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)で、ベルギー在住の作家、ミヒャエル・ボレマンスさんとマーク・マンダースさんによる「ダブル・サイレンス」展が開かれている。

二人展「ダブル・サイレンス」の作品

 世界的に注目されている作家を、個展やグループ展という形ではなく、「二人展」として開催することで生み出される相乗効果を期待し企画した展覧会。強烈な印象で見る者の想像力をかき立てる作品、合わせて60点余りを展示している。

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 ボレマンスさんはベラスケスやマネなどバロック絵画を思わせる絵画作品が特徴で、人間のダークな部分から感じられる生命力を力強く描き出す作家。描かれる人物は後ろ向きだったり、頭を布で覆われていたり、体の一部が欠けていたりと不自然で危うい中にも存在感があり、平面と空間を行き来するような不思議な感覚に包まれる。一部映像作品も展示されており、日常に潜む不穏さが見え隠れする。

 マンダースさんは「建物としてのセルフ・ポートレイト」というコンセプトで制作を続けており、体の一部に木板など別の素材を介入することで「見る側への創造」へとつなげている。ひび割れた粘土のように見える作品は実はブロンズでできており、その高い鋳造技術も見どころの一つ。床に破片が散らばっている様子など、まだ制作中であるかのような演出が施され、作家のアトリエに迷い込んだかのように感じられる。

 新型コロナの影響により作家の来日がかなわず、スタッフとリモートでやりとりしながら展示作業を行ったが、一度同館を訪れたことがあることから指示はスムーズだったという。キュレーターの黒澤浩美さんは「作家にとっても美術館にとっても、それぞれの作風をリスペクトしながら相乗効果が生まれるよう構成していくという大きなチャレンジだった。沈黙や静寂の中、人間の存在について考えさせられる展覧会。この空間だからこそ生み出された作家の対話を感じていただきたい」と話す。

 開催時間は10時~18時。月曜休館。料金は一般1,200円。日付指定入場制のためウェブサイトからの事前予約が必要。2月28日まで、

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