クタニズム実行委員会(能美市来丸町)は、映画監督、森義隆さんの制作したショートフィルムの特別試写会を10月30日に金沢21世紀美術館シアター21(金沢市広坂1)で開催する。
九谷焼と産地の魅力を発信するオンラインミュージアム「KUTANism(クタニズム)」内のプログラムとして行われるもので、11月1日のオンライン公開に先駆け、その映像を大画面で上映する。
現在金沢に在住する森監督は、埼玉県出身。テレビ演出家を経て、2008(平成20)年に「ひゃくはち」で映画監督デビューしヨコハマ映画祭新人監督賞を受賞するなど、これまで国内外の多くの映画賞を受賞している。
今回の制作に当たり九谷焼の多様さや奥深さを知るとともに、監督自身、作家の自由さやクリエーティビティに大いに刺激を受けたという。作品はそのようなつかみどころのない九谷焼の特徴が伝わるよう、産地である能美市と小松市を舞台に「九谷棲(ず)む人々」と題した25分の映像詩とした。九谷焼に携わる人々のみならず、豊かな自然により育まれてきたという地域そのものの魅力が、迫力ある映像と音楽で詩情豊かにつづられている。
森監督は「現場の人や地元の人が気付かない、外からの視点で描いた。見終わった後2、3日考えてもらえるような作品になったと思う。ぜひ五感で感じ楽しんでもらえれば」と語る。
13時から19時まで、1時間ごとに計7回上映。各回の定員は50人。観覧無料(オンラインでの申し込みが必要)。