「ギャラリー林檎舎」(金沢市西都1、TEL.076-268-8022)で10月25日から、総菜やおやつなど日常生活で使い勝手の良い「四寸(=約12.5センチ)の皿」をテーマに、県内の若手九谷焼作家ら9人が出品する秋の企画展「四寸皿展」が開催されている。
同ギャラリーは、住宅設計や空間デザインを企画コーディネイトする「ワークスタジオアップルカンパニー」3階に併設されたギャラリーで、初日(25日)に、出展作家が一点ものの各作品についてコンセプトや制作時のエピソードなどを披露した。
九谷焼研修所を修了し4人の仲間と工房で制作を続ける作家・庄田晴海さんは、ビーンズをあしらった白と茶の丸皿(2,100~2,300円)や、カラフルなイラストをデザインしたポップな丸皿を出品。「『四寸』というテーマでの制作は難しかったが、使いやすく器を通して食卓がより豊かになることをイメージして、デザインや絵付けなど考えた。作品に妥当な値段を設定するのが難しかった」と庄田さん。夫婦共に九谷焼作家の竹内靖さんと智恵さんは、生地づくりを靖さん、絵付けを智恵さんが担当し、白地に藍色の絵付けで水墨画をイメージさせるような丸皿や各皿を出品している。
同ギャラリーの南浩子さんは「『四寸』というお皿のサイズは、取り皿やおやつ・フルーツなど最も使い勝手がよいので、この展示会を企画した。多くの人が訪れ作品を気軽に手にとって見てほしい。作家の個性やセンスと温もりを伝えることができれば」と話す。
展示品は全て販売も行う。価格は1枚1,000~5,000円。開催時間11時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。11月3日まで。