桜が満開となった4月7日、浅野川の河川敷を舞台に恒例の「金沢・浅の川園遊会」が開幕した。主催は浅の川園遊会開催委員会。初日は、浅野川「梅の橋」から「中の橋」までの会場周辺には料理茶屋や展示ボードが並び、花見を兼ねて伝統芸能を楽しむ来場者でにぎわった。
7日は、1年に渡りけいこを重ねてきた金沢の子どもらが伝統芸能を演じる「宵祭」。東山河岸緑地に設置されたメーンステージでは、金沢素囃子子ども塾の素囃子「末広狩」(14時30分~)を皮切りに、謡曲、和太鼓、民謡、踊り、狂言が演じられ、満場の来場者の拍手と感嘆を誘った。
8日「本祭」の13時からの「浅の川おどり」では、東・主計町両茶屋街の芸妓連がおどりやお座敷太鼓を演じ、15時からの「水芸~滝の白糸」の舞台の太夫として女優の水谷八重子さんも登場する。
同委員会では、両日合わせて16~17万人の人出を見込むという。金沢は短い桜の季節と園遊会を終え、春から初夏へと街の趣を変える。