カレーとコーヒーの店「ムライ食堂」(金沢市玉鉾、TEL 076-220-7353)が3月3日、玉鉾二丁目交差点前にオープンした。スパイスの香りに包まれた店内は、初日から多くの客でにぎわっている。
【VRで読む】金沢市玉鉾にオープンした、カレーとコーヒーの店「ムライ食堂」
店主の邑井元也さん・佳代さん夫婦は、昨年から野々市市の「1の1 NONOICHI」のシェアキッチンでカレーを提供していた。妻の佳代さんは、スパイスの利いたカレーが好きだったが胃が弱く、ルーに多量に使われている油で胃がもたれ体調を崩していたことから、調理師の経験を生かして、食用油を使わないカレーを作ろうと研究。
鶏皮やココナツミルクなど食材に含まれる脂を使いながら、スパイスの香りをたたせ、かつ食べ応えのあるカレーを作ることに成功した。米は石川産コシヒカリを使い、日本の米に合うように、しょうゆやみそ、自家製の甘酒や塩麹で味付けしている。数種類のスパイスをブレンドした「辛味スパイス」を別に添え、自分好みの辛さに調節できるようにした。シェアキッチンで人気だった「ココナッツ豆乳キーマカレー」に、口の中で肉がほろほろに崩れるという新作の「トマトチキンカレー」が加わり、2種盛りで楽しむ客が多い。
夫の元也さんは開店を機にサラリーマンを辞め、念願だった自家焙煎(じかばいせん)でのコーヒーを提供。ラテに使う抹茶やほうじ茶も全国から取り寄せ、「厳選」したものを使っている。佳代さんは「レモンや副菜、辛味スパイスなど混ぜながら食べると、味や食感が変わりさまざまに楽しめるので、ゆっくり味わって召し上がっていただきたい。お子さんも大歓迎、誰にでも気軽に来てもらえるような店作りをしていきたい」と話す。
カレーは1種盛り1,078円、2種盛り1,298円で、日替わりの副菜を添える。カフェとモーニングはトーストメニューが中心(396円~)。ドリンクはカフェラテ(506円)や抹茶ラテ(550円)などのほか、ビール(616円~)も提供する。
営業時間は11時30分~13時30分、14時~16時、17時30分~20時30分(日曜・祝日は8時30分~10時30分、11時30分~13時30分)。月曜定休。駐車7台可。