九谷焼作家5人による企画展「KUTANI SCAPEs -九谷の視界-」が現在、小松市の複合型九谷焼創作工房「CERABO KUTANI(セラボクタニ)」(小松市若杉町、TEL 0761-48-4235)で開催されている。
【VRで読む】CERABO KUTANIで開催中の企画展「KUTANI SCAPEs -九谷の視界-」
九谷焼から広がる世界にはさまざまな「視界」が存在するといい、出展作家5人それぞれに異なる表現方法で魅力を伝える。
出展作家は、線の密度で淡く繊細でありながらも濃淡のある染付表現をしている木戸優紀子さん、自然の土を素材に人間本来の生命や細胞を描く今西泰赳さん、「象嵌(ぞうがん)」という繊細で独特な技法と洗練された色合いの作風の中田雅巳さん、物語性のある人物や妖怪をモチーフとした食器や人形を作っている船木大輔さん、青を基調とした模様の組み合わせで幻想的な世界を表現する早助千晴さんの5人。
人物や妖怪などをモチーフとする九谷焼作家の船木さんは「存在感に目を引かれる方もいるが、人形の表情をみて素直な感情を表すのはお子さんが多い。小さい頃から工芸に親しんでもらうきっかけになれば」と話す。
企画にも携わっている今西さんは「九谷焼といっても、作り手が違うと表現方法もさまざま。質感や描き方など、皆さんの見方で楽しんでいただければ」と話す。
開場時間は10時~17時(最終入館は16時30分まで)。水曜休館。入館料は、一般=300円、学生(高校生以下)=150円。4月28日まで。
3月1日には、同会場で開幕記念トーク「“つくる”と“つかう”の間」を開催。展示作家のほか、工芸に関するウェブメディア「cocorone」編集長のとみこさんをゲストに迎える。開催時間は15時~17時。参加は電話もしくはホームページから受け付ける。