国内唯一の工芸に特化したアートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa 2019」が11月16日、金沢のシェアホテル「KUMU 金沢」(金沢市上堤町2)で開幕する。主催はKOGEI Art Fair Kanazawa 実行委員会。
【VRで読む】「KUMU 金沢」で開催中の「KOGEI Art Fair Kanazawa 2019」
工芸の新しい美意識や価値観を「KOGEI」として世界に発信する、国内唯一の工芸に特化したアートフェア。世界有数の工芸都市である金沢に、国内外の32ギャラリーが集結する。事務局の高山健太郎さんは「3回目となる今年は、過去最大規模での開催。『いま手に入れるべき工芸との出会い』をお楽しみいただければ」と話す。
3階ティーテーブルではバーテンダー協会の協力のもとに、バーをオープン。特別カクテルを提供するという(入場料とは別料金)。
310号室では「芝田町画廊」が参加。ギャラリーのある大阪の北区芝田の旧名=芝田町をギャラリー名に含め、伝統を残しつつも新しい文化の発展に寄与しているという。若手ながらこれからが期待される陶芸作家、染色作家、木工・彫金作家のオブジェを中心に、最近の成果をお披露目している。
東アジアの工芸文化の多様性を紹介するものとして、504号室「Soluna Living」をはじめとする韓国のギャラリーも参加。朝鮮王朝時代の白磁の伝統を継承しながら、現代に昇華させた「現代白磁」などを紹介。
今回は初の試みとして、古代から近世の古美術や近代工芸を扱うギャラリーも参加。605号室「かがみや」では東洋の古書や工芸作品を中心に、時代を通して受け継がれてきた作品を展示しており、時代を少しさかのぼり、現代の工芸にいたる軌跡の一部をたどるという。
同イベントの主管である認定NPO法人趣都金澤の理事長・浦淳さんは「会場を訪れていただき、作品をぜひ手にとってみてほしい。そして気に入った作品に出会えた際には、ぜひ生活に取り入れていただければ」と話す。
開催時間は11時~19時。入場料は1,000円(2日通し券)。16日14時からは同会場でトークショー「日本のアート市場調査からみるローカル・グローバルの可能性」を開催(入場には入場券または招待券が必要)。17日まで。