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金沢でAIコミュニティー創出フォーラム アート活用例やAI研究会発足の報告も

会場の様子

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 AIを軸に、新しいコラボレーションを発掘するための「ZENKEI AI フォーラム 第2回」が6月26日、ITビジネスプラザ武蔵(金沢市武蔵町14)の4階オープンサロンで開かれた。地元のアーティストとエンジニアがコラボレーションし、アートとAIを融合した作品制作が発表されるなどし、参加者からの熱い質問が飛び交った。

【VRで読む】「ZENKEI AI フォーラム 第2回」開催時の様子

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 地域として「草の根的にAIを利活用するムーブメントが必要」として始まった同フォーラム。民間で産業に関わる人たちをはじめ、今回は、美術アートや旅行、産業育成に関わる公共の関係者などに参加者の幅が広まった。

 初めに、全景ラボラトリー責任者の市來健吾さんが「30分で振り返る2018年ZENKEI AI セミナー」と題し、昨年半年にわたり開催したセミナーをダイジェストで紹介した。

 続いて、アーティストのホンダナオさんが「アートとAI」をテーマに自身の絵のテイストを、AIを使って補強したり、AIによって作成された絵を自身の作品の背景に利用したりするなど、制作の現在と将来の展望を発表。「AIは時々『誤学習』が発生するが、その誤学習の結果と自分の作品を融合させたときに、思いがけない面白いものができる」と話し、会場からは「まるで進化論みたいで面白い」などの声が上がった。

 そのほか、中小企業診断士で構成されたAI研究会が発足し、今後活動を活発化していくことを発表。身近な産業界に向けて「AIは難しい」「自分たちが最初に取り組める代物ではない」などの思い込みを払しょくさせる活動への取り組みにも期待が掛けられた。

 市來さんは同フォーラムを通して「AIの活用は難しくない。これまでの自社の経験、去年のセミナーから生まれた五郎島金時の事例のように、AIが活用できる課題はたくさんある。今ある課題は解決不可能なわけではなく、四の五の言わずに取り組む姿勢があれば、急速に性能を上げているソフトウェア進歩により、多くは容易に解決できるようになるだろう」と話す。

 今後も月1回の開催を予定しており、最新のAIプロジェクト情報などを届けていく。

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