石川県立美術館がリニューアルオープン-大型ガラスで館内明るく

明るい印象に様変わりした館内

明るい印象に様変わりした館内

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 老朽化と収蔵庫拡張のため改装工事を行っていた石川県立美術館(金沢市出羽町2)が9月20日、1年の休館を経てリニューアルオープンした。エントランスホールや展示ロビーなど5カ所に大型ガラスを導入。天井もシルバーに塗り替え、明るく開放的になったのが特徴。

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 工芸王国・石川の美の殿堂となる同館は1945年に開館し、1983年に現在地に移転した。石川県ゆかりの作家や作品を中心に収集し、国宝1点、重要文化財6点を所有する。1997年には石川県文化財保存修復工房を設置し、文化財の修復にも力を入れている。今回の改装は、空調をはじめとする設備の老朽化により、文化財や美術品の保存管理が限界にきたことや、美術品や文化財の寄付・寄託も増え、収容能力の強化が必要となっていたことを受けたもの。

 改装した館内はエスカレーターを4基新設し、正面玄関への階段・スロープも新しくするなど、徹底したバリアフリー化を行った。収蔵庫も増築により収容能力を50%増やし、美術館に隣接する本多の森側の出入り口周辺に園路を整備。兼六園周辺文化施設との回遊性も高めた。従来のミュージアムショップは、エントランスホール中央に移して品ぞろえを増やしたほか、石川県出身で世界的パティシエの辻口博啓さんがプロデュースするカフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」も出店しサービス充実を図った。

 リニューアルオープンに合わせて同館では、10月から毎月第1月曜日を「美術館無料の日」とし常設展を無料化する。加えて、本多の森公園内にある広坂休憩館を「県立美術館広坂別館」と名称変更し、県民ギャラリーなどとして無料で利用者に貸し出すことで、美術館の魅力をさらに高めることにしている。

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