アリーナによるまちづくりを通じて、石川県の新たな魅力創出を考える「(仮称)金沢アリーナシンポジウム」が12月10日、金沢市アートホール(金沢市本町2)で開催される。
日本のスポーツ市場を25年までに15兆円へと増やす政府の日本再興戦略に基き、昨年に浦建築研究所(本多町3)がまとめた「(仮称)金沢アリーナ構想」が、スタジアムやアリーナ整備を支援するスポーツ庁の補助事業に採択。同構想実現に向けて検討を重ねてきた。
アリーナはスタジアム建設と比較して広大な場所や大規模工事が少なく済み、通年で催し物の実施が可能で、新しいアイデア事業を生み出す道も開かれ、首都圏から関西圏を日本海側でつなぐ拠点として北陸経済への貢献が期待されている。
同構想をまとめた浦建築研究所の浦社長は「地元石川の皆さんに、スポーツ、エンターテインメント、MICEの殿堂構築を目指す金沢アリーナ構想の推進状況をはじめ、アリーナによるまちづくりとは何か。アリーナがなぜこの街に必要なのか等を、ゲストの基調講演をはじめ、多彩なパネリストの皆さんのディスカッションを通して理解を深めてもらえれば」と話す。「MICE」はMeeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention またはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字を取った造語で、ビジネストラベルの一つの形態。
基調講演では早稲田大学スポーツ科学学術院教授の間野義之さんが講師を務める。パネルディスカッションではモデラーを日本政策投資銀行地域企画部参事役の桂田隆行さんが務め、パネリストは浦社長のほか、キョードーファクトリー(コンサート・イベント企画など)社長の前田三郎さん、コンベンション・リンケージ(国際会議・国際イベントの企画など)社長の平位博昭さん、日本経済研究所社会インフラ本部(スポーツと地域活性化など)インフラ部長の小原爽子さん、金沢武士団・北陸スポーツ協議会(プロバスケチームの運営など)社長の中野秀光さんが登壇する。
開催時間は13時~15時40分。入場無料。ウェブからの参加申し込みが必要。