「いしかわ国際交流フェスティバル」が9月7日、野々市町役場横の「情報交流館カメリア」と隣接の芝生広場で開催された。同フェスは、県民と県内に在住の外国人が互いの文化や風習にふれ合い交流を深めるため、県と野々市町などから成る実行委員会が開催するもの。小松市、羽咋市での開催に続いて今年で3回目。
当日は1,000人を超す外国人が参加し、自国の文化を紹介するブースでお国自慢を披露して会場を盛り上げ、ロシア、中国、ドイツ、韓国、ブラジルなど19カ国の留学生や外国語指導助手などが、ブースを訪れる人々に「こんにちは」や「ありがとう」を母国語であいさつするなど交流を深めた。世界の料理を紹介する屋台では15カ国25種類の料理が販売され、ロシアの「ドラニキ」(ジャガイモのパンケーキ)、韓国の「チヂミ」、ブラジルの肉料理「シュラスコ」などには長い列ができた。
地元からは、着付けや茶道など日本文化の体験コーナーや「野々市じょんから」の踊りが、参加した外国人の視線を集めた。野々市町女性協議会と着物着付けサークルが実施した浴衣の着付け体験は外国人女性に人気が高く、参加者は着物姿のまま茶会や折り紙を体験するなど日本文化にどっぷり浸かって楽しむ姿も。
インターネット囲碁対局は今回が初めての試みで、全4局が実施され、石川県の小学生から一般までのアマチュア有段棋士が台湾の棋士に挑んだ。途中40分ほど停電するというアクシデントがあったものの、2台の大型スクリーンに映し出された熱戦に来場者らは大きな声援を送った。6月に就航した「小松―台湾定期便」を機に交流人口も増える中、さらなる民間レベルでの交流の発展が期待される。
同フェスティバルの来場者数は約2万人。