金沢・兼六園の近くに6月1日、昭和初期に建築された金澤町家を一棟貸しする宿泊施設「つなぎ庵(あん) 旅音」(金沢市東兼六町6)がオープンした。
【VRで読む】兼六園の近くにオープンした一棟貸しの宿「つなぎ庵 旅音」
運営する「こみんぐる」(安江町、TEL 076-205-8092)は、「金沢に暮らすように旅をする」をコンセプトに、金沢市内で1日1組限定の宿を展開しており、同館は8棟目。
「つなぎ庵 旅音」の一番の特徴は建物が金澤町家であること。金澤町家は1950(昭和25)年までに建てられた木造の歴史的な商家や住宅を指す。同市内に残る町家を見送る「おくりいえプロジェクト」に参加するメンバーの一人が、所有する金澤町家を同プロジェクトで再生。同社がその建物を預かって宿泊施設として運営することになったという。
昭和初期に建てられた木造2階建ての元住宅で、1階には中庭を眺めることができる和室やキッチン、2階にはベッドを備えた寝室などを設ける。1階の和室には炉が切られ、お点前の準備や後片付けをする水屋も備える。定員は8人で家族やグループでの旅行に最適という。兼六園まで徒歩5分と観光に便利な立地で、住宅に囲まれ街ている。
同社の林俊伍さんは「観光の拠点としてはもちろん、結婚式の後に友達同士で宿泊したり、仲間で集まってホームパーティーを開いたり、思い思いのスタイルで利用していただけたら」と話す。「無言が絵になるような空間なので、中庭を眺めながら縁側でのんびりと過ごすのもお勧め」とも。
料金は4人利用で1室2万円~(宿泊人数・日程により変動)。チェックインは12時~18時、チェックアウトは10時。