金沢21世紀美術館シアター21(金沢市広坂1)で4月28日、市民を対象とした討論会「趣都フォーラム2018」が開催される。
同フォーラムは、認定NPO法人趣都金澤が毎年春に開いている市民対象の公開討論会。毎回、各界の著名人や国内外で活躍する専門家を招き、金沢らしい「文化」を基軸としたまちづくりの在り方を考えてきた。設立10周年を迎えた今回は、「日本一趣深い都市-趣都・金澤の実現」をキーワードに実現してきたまちづくり事業や、国内外の文化経済都市の研究を振り返ると同時に、次の10年のビジョンを考える。
当日は、地域から新しい国際都市戦略を手掛けてきた2人の専門家を招き、地域都市らしい文化創造のマネジメント・拠点性・経済循環・地方都市間連携についての問題を共有する。旭川全体でインテリア関係のバイヤーやデザイン関係者が集う場を提供しているカンディハウス会長の渡辺直行さんと、福岡や福井で活動し、デザイン思考のパイオニアとして知られるリ・パブリック共同代表の田村大さんが登壇する。埼玉大学准教授の内田奈芳美さんによるプレゼンテーション「2030年に実現したいまちづくり:金沢」も。
「文化経済都市金沢 次なる戦略」をテーマにパネルディスカッションも予定。3人のプレゼンターに加え、金沢市長の山野之義さん、同団体理事長の浦淳さんが登壇。モデレーターを金沢大学教授の佐無田光さんが務める。
同団体事務局長の高山健太郎さんは「2011年の東日本大震災を契機に、行政・企業・NPOといった立場の異なる組織が壁を超え、お互いの強みを出し合って社会課題を解決する『コレクティブインパクト』という考え方が主流になりつつある。普段はNPOに関わりのない方も、組織や立場の垣根を超えて、一緒に『趣深い都市・金沢』のこれからの姿を考えていってもらえれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は15時~18時(14時45分開場)。定員は150人。参加無料。参加申し込みはホームページから受け付ける。