金沢のしいのき迎賓館(金沢市広坂2、TEL 076-261-1111)で4月2日、展覧会「百万石のいちまんさん」が始まった。
【VRで読む】しいのき迎賓館で開催中の企画展「百万石のいちまんさん」
主催する「KANABEE.com(カナビーコム)」は昨年2月、金沢美術工芸大学の卒業生を中心に金沢で技術を磨いた作家の作品を紹介するウェブサイトを立ち上げた。「買えるWEB美術館」として、サイト上で作品を鑑賞できるだけでなく、購入やオーダーもできるのが特徴。絵画、立体、工芸、デザインなどさまざまなジャンルのベテランから若手まで約100人の作家が参加している。
今回は、同サイトと参加作家を知ってもらうとともに、アートをより身近に感じてもらおうと展覧会を企画。メンバーのうち約60人が参加して160点の作品を全て1万円(税別)で展示、販売する。ジャンルは日本画、洋画、彫刻、陶芸、染織、彫金など幅広く、同展のために新しく作った作品もあれば、普段作っている作品の中から出品した物もあるという。
同サイトを運営する高橋裕惠さんは「予想以上に多くの作家が参加してくれて、世代やジャンルを超えた金沢美大OBのパワーとつながりを感じる」と話す。「共通点は『金沢美大』と『1万円』だけ。ジャンルや作風はバラバラだが、それが面白いと思う。多彩な作品がそろっているので、お宝を探すような気持ちでお気に入りの作品を見つけてもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月8日まで。