金沢大学付属病院隣の十全講堂(金沢市宝町13)で3月3日・4日、「第1回インタラクティブ・プロジェクションマッピング(IPM)オペラフェスティバル」が開催される。主催は金澤芸術文化交流ネット サルーテ(小松市扇町)。
芸術文化を促進する人材の紹介、芸術文化に関する企画・プロデュース、自主制作オペラ「サルーテオペラ」の上演、幼児音楽教育プログラムなどを行う同団体。これまでに、市内の幼稚園でオペラ「笠(かさ)地蔵」の上演や、地域の若手演奏家によるコンサートなどを行っている。
今回のIPMオペラプロジェクトでは新たな試みとして、Skypeでのミーティング、SNSを使った討論とアーカイブ、クラウドを使った制作物の管理を行った。主催の長澤幸乃さんは「IT活用によって、誰もが参加できる環境と経費の支出などをマネジメントできるようになった。これにより、大きな箱もの施設ばかりでなく、あらゆる場所でのオペラの制作や上演が可能になると考えている」と話す。
同イベントでは、IPMを「観客と演者を一体にするためのしくみ」とし、観客や演者の行動や反応によって、舞台の演出や空間に変化が現れることを指す。立体空間に映像を投射することは、単なる背景映像の照射とは異なり、空間があたかも変わっていくような錯覚を覚える効果を引き出せるという。当日はオペラ「金の斧(おの)・銀の斧」「北風と太陽」の2作品を同時上演する。
長澤さんは「上演する2作品は、日本初のITとオペラが融合する舞台だがお客さまの笑みが見えてくるような作品。中高生を中心に、3歳から大人まで多くの方に来場いただけたら」と呼び掛ける。
開演時間は、3日=19時(18時15分開場)、4日=14時(13時15分開場)。チケット料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円(高校生以下は500円)。販売は、石川県立音楽堂チケットボックス(TEL 076-232-8632)で行う。