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金沢で「現代の仏壇と手仕事展」 金沢仏壇若手作家ら5人がミニ仏壇など60点出品

金沢仏壇青年部の大竹さんと齊藤さん

金沢仏壇青年部の大竹さんと齊藤さん

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 金沢市役所近くの「金沢・クラフト広坂」(金沢市広坂1、TEL 076-265-3320)2階で現在、「現代の仏壇と手仕事展」が開催されている。

【VRで読む】金沢・クラフト広坂で開催中の「現代の仏壇と手仕事展」

 主催するのは、金沢市の伝統工芸・金沢仏壇の若手工芸士から成る「金沢仏壇商工業協同組合 青年部」。彫刻師として祖父の代から金沢仏壇に携わる齊藤美知代さん、蒔絵(まきえ)師で「匠楽 大竹仏壇製作所」(大桑2)の大竹喜信さん、塗師で「池田大仏堂」(安江町)の池田拓朗さん、塗師で「山田仏具店」(同)の山田晃輔さん、塗師で「塗師岡仏壇店」(野町1)の塗師岡聖治さんの5人が作品を出品する。

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 現代の住宅事情や生活スタイルなどに合わせた新しい試みの仏壇・仏具、金沢仏壇の技を取り入れたアクセサリーや雑貨など約60点を展示。大竹さんは「金沢仏壇も職人の数が減っており、後継者の育成が重要課題。昔からの格式あるものばかりだと、若い世代の人は抵抗を感じる。伝統を受け継ぎつつも、時代に合わせたものやポップなものを展示することで、買いやすさはもちろん、伝統工芸に足を踏み入れたいと思ってもらえるきっかけにもなれば」と展示の目的を話す。

 金沢仏壇は別名「蒔絵仏壇」と呼ばれ、漆塗の技法である蒔絵や螺鈿(らでん)などが装飾に施されているのが特長。会場には大型仏壇のほか、「ミニ仏壇」(17万円~)も展示され、各仏壇店や職人の特色も感じられるという。「ミニ仏壇」は仏間や和室がないという近代住宅が増えている中で、ニーズが増えている新たな仏壇のかたちで、大竹さんは「サイズは小さくても七職の分業工程でしっかりと組み立て、何代にもわたって使い続けられる金沢仏壇として丁寧に作り上げている。大きいものと比べて、作品としての創作性も求められる」と話す。

 漆絵を施した「御朱印帖」(6,480円)や木地彫りの技法を生かした「香皿」(3,000円)、修行僧の使う入れ子式のわんをアレンジした「一汁一菜椀」(1万9,440円)なども並ぶ。仏壇の部品を使った「祈りのペンダント」(4,320円~)や、粉骨を入れて持ち歩ける「メモリアルペンダント」(1万1,880円~)も好評だという。

 齊藤さんは「伝統工芸も常に時代に合わせて進化していかなければいけない。本物の金沢仏壇を作る専門職としてのプライドを、職人たちの手作業から感じてもらえればうれしい。期間中はお持ちの仏壇のメンテナンスなどの相談も気軽にしていただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~17時(最終日は16時まで)。月曜定休。3月4日まで。

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