金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で1月23日、金沢の魅力を再発見する企画展「金沢ブランド100」がスタートした。
【VRで読む】金沢21世紀美術館で開催中の企画展「金沢ブランド100」
金沢のブランドをデザイナーの視点で見つめることで、その魅力がより鮮明になるのではないかという考えから、金沢美術工芸大学出身の8人のデザイナーがそれぞれの視点で100のブランドを解釈し、デザイン作品と文章で紹介する。浅草で昨年開催した「金沢ブランド大解剖展」の巡回展。
デザイン作品は、「九谷焼」の伝統的な図柄をあしらった「加賀棒茶」の缶飲料、アーティスト19人が描いた「トイレの神様」、「泉鏡花」の神秘的な文学世界をタイポグラフィでリデザインした作品、「笹寿し」をモチーフにした和ポップなクッション、冬の風物詩「ぶり起こし」のイメージをイラスト化した手拭いなど23点を展示。
創業180年の老舗「あめの俵屋」のシンボルである「のれん」に、来場者がタブレットを使って文字を書いたり、デジタルデータとして再現された着物の文様「加賀小紋」に、来場者の手で新しい文様を浮かび上がらせたりする作品など、体験型のものも多い。
参加デザイナーの一人で「Hotchkiss」(広坂1)社長の水口克夫さんは「見るだけでなく、ご自身の手で作り出したり、耳を澄ましたり、体験しながら楽しんでいただければ」と話す。「金沢のブランドをこれまでとは違う新しい視点で見ることによって、その魅力を再発見してほしい。皆さんそれぞれの『マイ金沢ブランド』も見つけてもらえたら」とも。
開催時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。今月28日まで。