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金沢でカナダ人作家がアジア初大規模個展 知覚経験で楽しむ現代アート

「小さな部屋のためのオペラ」(展示室11)

「小さな部屋のためのオペラ」(展示室11)

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で現在、企画展「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」が開催されている。

【パノラマVR】金沢21世紀美術館で開催中の知覚経験で楽しむ現代アート展

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 ジャネット・カーディフさんとジョージ・ビュレス・ミラーさんは、カナダ出身で同国とベルリンを拠点に活動するアーティスト。大学時代に出会い1995年ごろから共同制作を始めた。彼らの作品は、音響や映像を駆使した高度な技術と独創的なアイデアにより「聞く」「見る」などの知覚経験を通して、鑑賞者を独自の作品世界へと誘う。

 同展は、彼らのアジア初となる大規模個展。これまで日本では「横浜トリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」「あいちトリエンナーレ」などの芸術祭でも作品を発表したが、彼らの変遷をたどる広い年代の作品が一堂に展示されるのは初めて。世界中の美術館からラブコールを受ける彼らが同館を選んだのは、建築空間の魅力という。8つの独立した展示会場に合わせた作品世界を創り上げた。

 展示されるのは、新作を含む日本初公開となる8つのインスタレーション作品。1940年代製アンティークのメリーゴーラウンドを使い、不気味なカーニバルの光景を表現した「The Carnie(ザ・カーニー)」(2010年)、1台のキャンピングトレーラーの中にさまざまなマリオネットの不思議な空間を創り上げた「The Marionette Maker(マリオネット・メーカー)」(2014年)、体験型の「Conversation with Antonello」(アントネロとの対話)」(2015年)、「Opera for a Small Room(小さな部屋のためのオペラ)」(2015年)など。オペラ・思想・歴史・文化など多様なジャンルを取り込む作品は細部にまで注目すると新たな発見も。

 開場時間は10時~18時(金・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,000円・大学生・65歳以上=800円・小中高生=400円。休場日は、月曜・12月29日~来年1月1日・9日、2月13日(1月8日、2月12日は開場)。3月11日まで。

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