石川県庁近くの「地場産業振興センター」(金沢市鞍月2、TEL 076-268-2010)で11月25日、「工芸スニーカー・フットコレクション展」が始まった。
【パノラマVR】「地場産業振興センター」で開催中の「工芸スニーカー・フットコレクション展」
伝統工芸とコラボレーションしたスニーカーなどの展示を通して、広い世代に向けた伝統工芸の魅力や可能性を伝えることを目的に、石川県の工芸家グループが2012年に初開催した。今回主催する「石川県産業創出支援機構」が、開催趣旨に沿って「足元のおしゃれ」をテーマに準備を進め、2年ぶりに開催する。
今回は山中漆器や加賀友禅、九谷焼、金箔工芸、金沢仏壇、桐(きり)工芸など12業種の作家や企業22組が参加し、154品目530点の作品を展示、販売。加賀友禅の技法を取り入れた友禅スニーカーやダンスシューズ、金箔(きんぱく)スニーカー、九谷焼紳士靴、山中漆器の技法を取り入れた螺鈿(らでん)スニーカーや漆スニーカーなど、多種多様な技を施した工芸スニーカーやフットウエアが、生活に密着した工芸品とともに並ぶ。
加賀水引作家の廣瀬由利子さんや、金沢仏壇「匠楽」(大桑2)の大竹外司郎さんがシューズアクセサリーなどを、山中漆器の「清雅堂」(加賀市)が金箔スケートボード「風神雷神」を、伝統工芸の職人たちが協力し、それぞれの技法を部品に施して組み立てた自転車や乳母車を展示するなど、工芸品を通した新しいライフスタイルを提案する。
第1回の開催から友禅スニーカーなどを出品する加賀友禅工房「文庵」(高尾3)の太田正伸さんは「伝統工芸だけど肩肘を張らずに、見た瞬間かっこいい、かわいいと胸が弾む工芸を、老若男女問わず多くの方にお楽しみいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は9時~17時。12月10日まで。