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金沢・本多の森公園で野外イベント 市内外から50組以上出店、ワークショップも

「森の中」を開催する本多の森公園周辺

「森の中」を開催する本多の森公園周辺

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 金沢市中心部の「本多の森公園」(金沢市出羽町、石引、本多町)で11月4日・5日、野外イベント「森の中」が開催される。

「森の中」会場周辺の風景やマップなど

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 「本多の森公園」は加賀藩筆頭家老・本多家の武家屋敷跡地で、約7ヘクタールの敷地に藩政期から残る森を有する。「兼六園」や文化施設などに隣接し、「金沢21世紀美術館」向かいの石浦神社から上る広坂横の坂や、「中村記念美術館」から「石川県立美術館」へ階段で上がる美術の小径(こみち)、そこから枝分かれし、「石川県立歴史博物館」や「加賀本多博物館」「石川県立能楽堂」などに抜ける歴史の小径、「鈴木大拙館」の脇の道を上がる大乗寺坂などとつながっている。

 主催は「百万石まちなかめぐり実行委員会」。企画を担当した「乙女の金沢展」の岩本歩弓さんは「まちの中心部にこのような大きな森があることはとてもうれしく、誇らしいこと。個人的にも美術の小径が好きで、伝統産業工芸館や歴史博物館に行く際にはさまざまな道から森を楽しむことが多いが、地元の人々にあまり森の魅力が知られていないようにも感じる。イベントを開催することで、森や小径や坂の魅力を伝え、その周辺に散らばる文化施設も併せて楽しんでもらいたい」と話す。

 園内にはテーマごとに分かれた13のテントを設置。石川県内のほか、東京都や富山県、神奈川県から、飲食店や雑貨店、古本店、映画館、クラフト作家、伝統工芸作家など50組以上が出店する。テント「森の家」では「橋本建築造園設計」(東山3)がまちなかの物件を改修設計するワークショップを、「アラガキ不動産」(池田町)がまちなかの物件紹介を行う予定。

 岩本さんは「本多の森や文化施設が点在し、歴史を感じられるまちなかに住むのは便利で楽しいこと。より多くの若い世代、家族、学生などが中心部に住むことは、金沢の街にとっても、観光や工芸、小学校合併や福祉の観点からも大事なことだと日々感じ、出店を企画した」と、まちなかの空洞化やイベントが人と人をつなげる役割となることにも触れる。

 「金沢の街のど真ん中にある森を感じてほしい。子どもは森で飛び回り、大人は森で深呼吸。『冬の友』や『こたつの誘惑』など、この時期のイベントを毎年企画してきたが、秋はゆったりと楽しみに来られる方が多いので、ワークショップ体験などのブースも多く設置している。本多の森周辺で一日中遊んで」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は4日=12時~20時、5日=10時~17時。

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