健康志向のメニューを提供する「タニタ食堂」の北陸初店舗が、「金澤タニタ食堂」(金沢市近岡町、TEL 076-239-4160)として7月3日にオープンした。
【パノラマVR】健康志向のメニューを提供する「金澤タニタ食堂」
健康総合企業の「タニタ」(東京都板橋区)が展開する「タニタ食堂」は、東京・丸の内の直営店のほかフランチャイズ8店を展開し、金沢が10店舗目。丸の内店を忠実に再現したという店内は、木目調に統一された明るく落ち着いた雰囲気。店舗面積約170平方メートルに60席を設ける。
あえて郊外に出店した経緯について、運営する健康関連施設「エステル」(白山市)では「観光客ではなく近隣のビジネスパーソンをメインターゲットと考え、中でも健康を気にする男性を意識した」とする。糖尿病専門医と糖尿病看護認定看護師、管理栄養士が常駐する「金澤なかでクリニック」を併設し、医師から食事指導の下同店での食事を通して医食同源を体感できる。同店の利用客は無料(予約制)でカウンセリングを受けることができる(13時~14時)。
メニューはタニタの社員食堂を忠実に再現したもので、一汁三菜の日替わり定食(830円)のほか週替わりメニューも用意する。1食あたり500キロカロリー前後で約200グラムの野菜を使い、塩分は3グラム以下に抑える。かみ応えを残す調理方法でそしゃく回数を増やし満足感を高めるなど、工夫な凝らしたヘルシーで栄養バランスの取れたメニューを提供する。各テーブルに置くタイマーを使い20分をかけてゆっくりと食べる試みも。
メニュー例として、「アスパラと豚肉のオイスターソース炒め」「鮭(サケ)の野菜ソース」「ささみの衣揚げレモンあん」など。エステル社長の中出喜美子さんは「今後は加賀野菜を使ったカレーなど、地物食材を使ったメニュー開発もしていきたい。オープンキッチンでの料理実習や食育セミナーなどイベントも計画し、石川県から健康を発信していきたい」と話す。
営業時間は11時~17時(ランチは15時まで)。日曜・祝日休み。