JR金沢駅兼六園口近くに3月27日、焼き肉店「肉匠jade金澤」(金沢市此花町3、TEL 076-256-1129)がオープンした。
飲食ビルの中にありながら町家の雰囲気を意識した店内に、テーブル9卓36席、掘りごたつ席3卓20席、個室1卓8席の全64席を設ける。経営は「JA全農いしかわ」(古府1)で、県内で飲食店を運営するのは初の試みとなる。
開発広報課の織田幸夫さんは「JAグループは生産者のための団体。生産者が作る畜産物や農産物を少しでも多くの方に知ってもらい食べてもらう手助けをするため、県内農家のアンテナショップとしてオープンした」と話す。
提供するのは石川県のブランド牛「能登牛」や「能登豚 a(アルファ)のめぐみ」で、良質な脂がのった赤身肉「上ロース」(980円~)、「上カルビ」(950円~)のほか、「ブリスケ」(530円~)、「カッパ」(320円~)といった珍しい部位も日によって用意し、丁寧な下処理で食べられるところはほとんど商品として出すという。同店のオリジナル料理としてスライス肉にたれと金箔(きんぱく)をまぶしたものを軽く焼いて、メレンゲと卵につけて食べる「友禅焼き」(1200円~)も好評だという。
野菜や米も市場や県内の直売所から仕入れたものを使い、地酒も並ぶ。織田さんは「県内の一般消費者からも能登牛はどこで買えるのか、どこで食べられるのかという声をよく聞いた。今まで数少なかった能登牛が食べられる店として、県内の方はもちろん、観光客にも魚だけではない石川のおいしい魅力を伝えられたら」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~14時、17時~22時30分。土曜・日曜はランチ営業なし。