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金沢都ホテルが老朽化で建て替え 開業54年でいったん営業終了へ

3月末にいったん、営業を終了する「金沢都ホテル」

3月末にいったん、営業を終了する「金沢都ホテル」

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 金沢で都市型ホテルの草分けとして親しまれてきた「金沢都ホテル」(金沢市此花町、TEL 076-261-2111)が建物の老朽化による建て替えのため3月31日、営業を終了する。

【パノラマVR】建て替えのため3月末にいったん、営業を終了する「金沢都ホテル」

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 同館は1963(昭和38)年、金沢駅前に開業し「近鉄・都ホテルズ」(大阪市)が運営する。地上7階と地下3階の構造で191室の客室を設け、地下街には居酒屋や喫茶店などのテナントが入居する。学会やイベントに利用される地下2階「セミナールーム」は272席を設け、かつては映画館「ロキシー劇場」として数々の邦画や洋画を上映し、昭和の時代から駅前の賑(にぎ)わいを創出してきた。

 再開発後は2020年ごろの営業再開を目指し、ホテルとオフィスや商業施設が入居する複合型となる見通し。現在のホテルスタッフには系列ホテルへの転勤や、希望により市内のホテルの協力を得て勤務が継続できるよう調整したという。

 同館開業時から共に歴史を刻んできた地下街の居酒屋「白山茶屋」は現在、3代目の若夫婦が営む。他店が続々と退店する中、最後の3店として営業を続けてきたが、20日をもって閉店し6月中旬、近隣で再開を予定する。オーナーの大西さんは「長くこの場所で常連さんに親しんでいただいた。新しい出発に向け準備を進めたい」とすがすがしく話す。

 同館の運営管理部長の前原研介さんは「半世紀にわたる歴史の中で長く務めてきたスタッフからは『もっと長くここにいたかった』などの声も聞かれ寂しい思いだが、耐震性の問題もあるため、新たな出発に向けしっかりとやっていきたい」と話す。

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