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金沢で「東京国立近代美術館工芸館」展 移転に向け、人間国宝らの名品46点

展示の様子

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 石川県立美術館(金沢市出羽町、TEL 076-231-7580)で現在、企画展「東京国立近代美術館工芸館名品展 近代工芸案内」が開催されている。

【パノラマVR】県立美術館で開催中の「東京国立近代美術館工芸館名品展 近代工芸案内」

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 2020年に金沢への移転を控える東京国立近代美術館工芸館。日本海側で初の国立美術館として、兼六園周辺の文化の森で明治期の旧陸軍金沢偕行社を移築活用し整備を進めている。東京で所蔵する約3700作品から約半数を移す計画という。

 新館のPRと工芸の魅力を国内外に発信しようと企画された同展では、陶磁器・染織・漆工・金工・木工・竹工・ガラス、人形・工業デザインなど多様なジャンルから、人間国宝の作品26点と外国人作家の作品6点を含む全46点を展示する。

 陶芸作家の中島晴美さんの「苦闘する形態 V-1」(1995年)、金工作家の原正樹さんの「はにかむ王とその王妃」(1968年)、英国で学び日本で陶芸を追求したバーナード・リーチさんの「ブリタニーの玉葱売り」(1934年)、国際的に高い評価を受けるガラス作家の藤田喬平さんの「飾筥 菖蒲」(1973年)など、工芸の奥深さを感じられるラインアップ。

関連プログラムとして、ギャラリートーク(1月29日・2月12日、14時~)、さまざまな角度から展覧会の見どころを紹介する「タッチ&トーク」(1月21日、11時~、当日受付、先着10人)を予定。

担当学芸員の西田幸司さんは「開館に向け以後、毎年名品展を開催する予定。金沢で名品を一堂に鑑賞できることで県内外の人に工芸の魅力をPRし、若手作家の刺激にもなれば」と期待を寄せる。

 開館時間は9時30分~18時。観覧料は、一般=360円・大学生=290円・高校生以下無料。2月12日まで。

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