金沢美術工芸大学准教授で陶造形家の山本健史さんの個展が6月18日、ギャラリー点(金沢市入江2、TEL 076-292-2140)で始まった。
山本さんは京都市生まれ。金沢美術工芸大学大学院を卒業後、石川県立工業高校で4年間と女子美術大学で17年間の教師生活を経て、昨年4月から金沢美術工芸大学工芸科の准教授として在籍している。
ギャラリーには、制作に約2カ月を費やした自然や大地をテーマにした20点ほどの作品が並ぶ。制作過程で、土にわらやもみ殻、水ゴケなどを混ぜ込み、作品の表面に色々な表情を演出するのが特徴。混ぜ込んだ有機物は焼くと燃えてなくなるが、その際に還元反応が起こり黒っぽい色になることを利用したもの。
「それぞれの作品に細かいテーマを持たせるというより、自然という大きなくくりで表現した。日ごろ目にしないが、広い宇宙の中には存在するであろうという形もイメージした。陶芸を知らない方からプロの方まで幅広い方に見ていただき、評価や感想を聞かせてもらいたい」と山本さん。
営業時間は13時~19時。今月29日まで。