金沢で食品の研究開発を行う「日本海藻食品研究所」(金沢市本江町、TEL 076-292-1782)が11月19日、おから食材を使った「薬膳スムージーラーメン」の製造に成功したと発表した。
同商品の麺は、小麦粉に同社が開発したおから食材「素っぴん」と水、野菜を加えて混ぜ合わせ中華麺にしたもの。一般的な中華麺は小麦粉に塩、水、アルカリ塩水溶液「かん水」を混ぜて作られるが、同商品はかん水を一切使用していないことが特徴だという。
同社会長の白石良藏さんは「数年前から製麺会社と共同で、かん水を使わない麺の研究開発を行っていたが、麺がうまくまとまらず一度は断念した。『素っぴん』を応用するアイデアを思いつき、これに含まれるこんにゃく粉の粘り気や水分により、麺をまとめることに成功した」と経緯を話す。
地物の野菜を混ぜ合わせた中華麺に、野菜とおから食材で作ったスムージーをスープとし、「薬膳スムージーラーメン」と名付けた。麺はうどんやパスタなどにも応用可能で、今後は製麺会社をはじめ、飲食店などに技術提供を行い、製品化をサポートしていくという。
白石会長は「麺とスープにおからや加賀野菜を使うことで栄養価の高いラーメンができる。ラーメンが大好きな男性や健康志向な女性にも、スープまで残さず毎日でも食べてもらえたら」と話す。