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金沢と能登結ぶ観光列車「花嫁のれん」 輪島塗や加賀友禅イメージの豪華車内と食事

観光列車「花嫁のれん」の外観

観光列車「花嫁のれん」の外観

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 JR西日本は10月3日から、金沢と能登の和倉温泉を結ぶ期間限定の観光列車「花嫁のれん」の運行を始める。

【パノラマ】列車内の様子

 同社が10月から実施する北陸デスティネーションキャンペーンに合わせ、JR七尾線の金沢駅~和倉温泉駅に投入する同列車。来年2月28日までの土曜・日曜・祝日を軸に、12月29日までは月曜・火曜・金曜も運行する(12月8日は運休)。

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 列車名は、花嫁の幸せを願い婚礼の日にのれんを贈るという能登の伝統文化「花嫁のれん」から付けた。「伝統の和と美のおもてなし」をコンセプトに石川の魅力を発信するため、輪島塗や加賀友禅をイメージした豪華車両設備や地元食材をふんだんに取り入れた食事のほか、車内でのイベントにも工夫を凝らす。

 2両編成の全車指定で52席を設ける同列車は片道1日2便で途中、羽咋駅と七尾駅に停車する。金沢駅から和倉温泉駅へは、10時15分発~11時37分着(1号)と14時15分発~15時32分着(3号)。和倉温泉駅から金沢駅へは、12時7分発~13時21分着(2号)と16時30分発~17時53分着(4号)。通常の特急よりあえて20分ほど時間をかけることで、観光列車としてゆっくりと車窓からの景色や食事などを楽しめるようにした。

 1号車は、「桜梅の間」「撫子の間」など名を付けた8つの半個室を設置。通路は日本庭園の飛び石をイメージした絨毯(じゅうたん)を敷き、各室には友禅のオールドコレクションをあしらった。2号車とつなぐスペースには、志賀町の貝細工、輪島塗、加賀手まり、金沢水引などの伝統工芸を展示するコーナーと物販コーナーを設ける。

 2号車は、流水をイメージした通路に紅色の生地に木の格子を背面にしたオリジナルの回転椅子を備え、内装は輪島塗の図柄を表現した。イベントスペースでは毎週末、金沢以北の13市町が伝統芸能の披露や地元産品の試食販売を行うなどするイベント「楽市楽座」を行う。客室の一部壁面と物販スペースには金沢金箔(きんぱく)の装飾を施すなどし、豪華絢爛(けんらん)な加賀百万石の世界を演出する。

 老舗旅館「加賀屋」の客室係と同旅館で研修を受けたJRグループ職員が、淡いピンク色の和装姿でアテンダントとして接客する。車内で提供するのは、老舗「加賀屋」の総料理長が監修し能登特産の食材や石川の郷土料理を織り交ぜた「和軽食セット」(花嫁のれん2号、2,500円)、能登出身のパティシエ・辻口博啓さん監修の「スイーツセット」(同1号・3号、2,000円)、石川ならではの珍味と和総菜3種に能登の酒造メーカー「宗玄酒造」の純米吟醸酒をセットにした「ほろよいセット」(同4号、2,000円)(全て事前予約が必要)。

 JR広報室では「石川県ならではの車内装飾や食、おもてなしを見ていただきたい。北陸新幹線開業の効果を、さらに能登への広域観光の推進につなげていきたい」と話す。

 料金は通常の特急料金と同じ(飲食代は別途)。乗車日の1カ月前から販売する。

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