日本4大杜氏として全国で活躍する能登杜氏が自ら醸した新酒を持ち込み、味覚や品質を競う「第104回能登杜氏自醸清酒品評会」がこのほど、石川県珠洲市で開かれ、吟醸酒の部で「ほまれ(石川)」杜氏の横道俊昭さんが最高賞の金沢国税局長賞・能登杜氏名工賞に輝いた。
同品評会は、能登杜氏組合が1904年(明治37年)から毎年、酒造技術の向上と継承を目的に開く歴史あるもの。今年は能登杜氏56人が今季醸造した吟醸酒113点、普通酒60点を出品した。審査は、金沢国税局鑑定官ら7人があたり、香りや味のバランスなどを基準に1点ずつ慎重に行った。
受賞者は以下の通り(敬称略)。カッコ内は代表銘柄と蔵の所在県。
【吟醸酒の部】
金沢国税局長賞(能登杜氏名工賞)=横道俊昭(ほまれ/石川)、知事賞=波瀬正吉(開運/静岡)、県酒造組合連合会長賞=家修(喜楽長/滋賀)、北國新聞社賞=松元良治(菊姫/石川)、県杜氏振興協議会長賞=南山幸男(一乃谷/福井)・山岸昭治(わかさ/福井)・岡田謙治(天狗舞/石川)、珠洲市長賞=前良平(大日盛/石川)、能登町長賞=中倉正信(早瀬浦/福井)、珠洲市議会議長賞=山内邦弘(都美人/兵庫)、能登町議会議長賞=外村一(加賀鶴/石川)。
【普通酒の部】
知事賞=農口尚彦(常きげん/石川)、輪島税務署長賞=中倉恒政(萩乃露/滋賀)、県酒造組合連合会長賞=山本輝幸(手取川/石川)、北國新聞社賞=坂元文夫(寿々兜/滋賀)、県杜氏振興協議会長賞=畠中利雄(七ツ星/福井)、珠洲市長賞=道高良造(宗玄/石川)、能登町長賞=四家裕(竹葉/石川)。
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