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金沢で「谷口吉郎・吉生」展-金沢が育んだ親子2代の建築家の仕事を紹介

展示されている東京都葛西臨海水族園の模型

展示されている東京都葛西臨海水族園の模型

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 金沢市民芸術村(金沢市大和町)で現在、「『谷口吉郎・谷口吉生』展~金沢が育んだ二人の建築家」が開催されている。

会場の様子をパノラマで見る

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 谷口吉郎さんと谷口吉生さんは、金沢にゆかりの深い親子2代の建築家。同展では2人が手掛けた仕事を、模型・写真パネル・映像で紹介する。日本の近現代建築を振りながら、金沢の町が持つ歴史的意味と潜在的価値を再考し蓄積されてきた建築文化へ理解を深める内容となっている。

 父の谷口吉郎さん(1904~1979)は金沢に生まれ、東宮御所(1960年、東京都港区)やホテルオークラ(1962年、同)などを手掛け、伝統的な木造の文化に根差した建築が特徴。

 幼少期を金沢で過ごした息子の吉生さん(1937~)は、土門拳記念館(1983年、山形県酒田市)や豊田市美術館(1995年、愛知県豊田市)など、現代の素材や技法を駆使しながら環境との関係を重視した透明感のある動的な建築で知られ、ニューヨーク近代美術館の改築にも携わった。集大成として2011年、日本建築の原理を追求した鈴木大拙館(金沢市)を完成させた。

 会場にはこれらのほか、東京都葛西臨海水族園、帝国劇場など世に広く知られる建築の数々を緻密な模型32点とパネルで展示している。同展実行委員会によると、北陸新幹線開業に向けて金沢の建築文化を発信するため、一般の人にも分かりやすい展示内容になっているという。

 関連イベントとして行う展示解説は、11月29日・12月6日・13日(建築史家・松隈洋さん)、12月20日(谷口吉生さん)。時間は各日11時と14時の2回。各回先着20人を予定する。

 開場時間は10時~18時(金・土曜は20時まで)。料金は、一般=500円・65歳以上=400円・高校生以下無料。12月21日まで。

後援申請20141009
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