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金沢で加賀獅子・日本舞踊×現代アートのコラボイベント-伝統芸能を身近に

八方睨獅子による演舞の様子

八方睨獅子による演舞の様子

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 金沢の香林坊アトリオ前広場で11月15日、加賀獅子・日本舞踊と現代アートのコラボイベント「未来への奉納」が開催される。

イベント風景

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 金沢市長町地区には、江戸時代から175年の歴史を持つ加賀獅子「八方睨(にらみ)獅子」が伝わる。しかし近年、担い手が減っていることから、「敷居が高い」と思われがちな伝統芸能を身近に感じてもらい、担い手確保を図ろうと、同町かいわいの有志で結成された「龍王組 八方睨獅子舞保存会」と、市内の社会人有志が所属するNPOかなざわ創造塾「鼎(かなえ)」が同イベントを企画した。

 鼎は2年前から八方睨獅子の継承に協力し、同保存会の指導のもと、メンバー自ら舞の練習を積んできた。はじめは全員初心者だったが、次第に奥の深さや楽しさを感じるようになったという。今回イベントを行うにあたり、若い世代に興味を持ってもらうため、アートと融合させたステージを繰り広げることにし、当日は、鼎の男性メンバーが八方睨獅子舞を披露し、金沢出身の作曲家・映像クリエイターのモリ川ヒロトーさんが映像や音楽、光など演出を手掛ける。

 また、鼎の女性メンバーは、日本舞踊の動きを取り入れたエクササイズ「和こころ舞」を披露する。これは金沢を拠点に活躍する日本舞踊家の藤間信乃輔さんが考案した踊りで、一つひとつ意味があるといわれる日本舞踊の動きを学びながら、未経験者も気軽に楽しむことができるという。

 「伝統芸能も時代に応じて変化していくことが大切。今回は現代的なアートとのコラボで親しみやすい形にして発信することで、金沢にこのようなすばらしい文化があることを多くの方に知ってもらえれば」と鼎の山口敬士朗理事長。「思いきって飛び込んでみると、とてもおもしろい世界。興味を持った方は足を運んでいただきたい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は17時30分~19時。観覧無料。

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