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金沢で「百式茶会」-新スタイルの茶会で「大人の部活」目指す

今回の席主・松村宗亮さんが代表を務めるSHUHALLYの茶室「文彩庵」

今回の席主・松村宗亮さんが代表を務めるSHUHALLYの茶室「文彩庵」

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 現代アートを取り入れるなど、アバンギャルドな趣で知られる茶人を席主に迎え、一般人も伝統文化や芸事へ手軽に参加できる活動を目指す「百式茶会」が11月22日・23日、「かなざわ玉泉邸」(金沢市小将町)で開催される。

会場の「かなざわ玉泉邸」

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 その昔、金沢における文化の担い手は、旦那衆と呼ばれた経済人が中心となり磨かれてきたが、現在はその旦那衆文化が廃れて久しいといわれている中、伝統文化や芸事を身近に楽しむ大人を増やそうと、県内のギャラリー店主やデザイナー、工芸作家らが企画した。

 今回の茶会で席主を務める茶道教室SHUHALLY(神奈川県横浜市)代表の松村宗亮さんは、LEDを使った斬新な茶室や、TEDxTokyoで型破りなお点前を披露するなど、伝統の様式や作法が重んじられ「堅苦しい」と敬遠されがちな茶道界に新風を起こしている。

 参加者は、松村席主から軽く指導を受けられ、伝統的な茶道を基本にしながら、しつらえなどは現代アートなども交えて、特定の形にとらわれない百通りの方法で開催し、茶の湯の新しい楽しみ方と教養を身に着けるのが目的という。同日には、若手作家中心に百式委員会が選んだ茶道具も展示販売する。

 同会の呼び掛け人で工芸ショップ「KOGEIまつきち」(安江町、TEL 076-254-5416)店主の松平さんは「まだ現在の金沢には、茶道や香道、謡などの伝統文化が残っているが、新しい世代との接点が薄れてしまっている。今回の茶会を起点として、そうなってしまっている金沢らしい伝統文化と、今後の新しい人たちをつなげるインターフェースの機能を作りたい。いわば『大人の部活』として発展させ、『数寄者』と呼べるような人材も育ていければ」と意気込む。

 申し込みは「KOGEIまつきち」まで。

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