金沢の「ギャラリー点」(金沢市入江、TEL 076-292-2140)で現在、企画展「6-W」が開催されている。
若手女性作家6人にフォーカスする同展。「今後も活躍を期待する女性作家たちの作品を同じ空間に展示することで、あらためて各作家の個性を見いだす機会となれば」と、同ギャラリーオーナーの金田みやびさんが企画した。
出展するのは、樫尾聡美さん(染織)、小曽川瑠那さん(ガラス)、佐直麻里子さん(日本画)、静観朋恵さん(ガラス)、藤原絵里佳さん(陶芸)、山岸紗綾さん(漆芸)など、さまざまなジャンルで金沢に縁を持つ作家たち。
会場には各作家の個性が光る作品約70点が並ぶ。カラフルな絵画にも見える樫尾さんの作品は染織の技法を生かし、日本画の佐直さんは墨を絵の具の一つとして使った風景画を制作する。陶芸の藤原さんは釉薬(ゆうやく)をつけずに焼きしめる技法で、偶然に生まれる焼き模様が作品の表情を作り出す。型取りを行う鋳造技法のガラス作家・静観さんはウサギや鳥を生き生きと優しく表現し、ガラスを削り出す技法の小曽川さんは花びらなど植物をモチーフにした繊細なタッチが特徴的。漆芸の山岸さんはピンブローチという現代のアイテムに伝統的な技法を駆使する。
金田さんは「各作家の個展を知っている方も、作家らの作品がコラボする展示空間を見ていただければ新たな発見があると思う。作家の個性を想像し、興味を持ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は12時~18時。木曜休館。11月3日まで。