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金沢21世紀美術館でスヌーピー展-九谷焼や輪島塗など伝統工芸品とコラボ

石川県内の伝統工芸作家の作品も多数出展した「SNOOPY JAPANESQUE スヌーピー×日本の匠展」

石川県内の伝統工芸作家の作品も多数出展した「SNOOPY JAPANESQUE スヌーピー×日本の匠展」

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)で現在、「SNOOPY JAPANESQUE スヌーピー×日本の匠(たくみ)展」が開催されている。

会場の様子

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 同イベントは、スヌーピータウンショップの空間デザインなどを担当し、原作者のチャールズ・モンロー・シュルツさんとも親交が深い大谷芳照さんがプロデュース。スヌーピーの歴史をモーフィングアートなどで表した作品や、大谷さんの描いた漢字や言葉の中にピーナッツのキャラクターを融合させる墨絵アートなどを見ることができる。

 また、大谷さんが日本中の伝統工芸作家の元を飛び込みで訪ね説得したという、北は青森県弘前市の津軽塗から南は佐賀県有田町の有田焼まで、スヌーピーをモチーフにした伝統工芸作品を展示する。石川県内からも加賀友禅、加賀縫い、九谷焼、輪島塗、蒔絵(まきえ)といった伝統的技法を用いる作家が作品を出品。

 作品はスヌーピーの原型を元に制作した。オリジナルのスヌーピーは鼻の大きさ一つにもミリ単位の指定があるため、さまざまな製法や素材を使用する伝統工芸での制作過程には多くの苦労や努力があったという。作品には伝統工芸作家の経歴などが記され、伝統工芸品自体の歴史や由来も知ることができるパネルも用意されている。

 スヌーピージャパネスク制作委員会の委員で、自身も作品を出展した和傘作家の堀江康子さんは「伝統ある工芸品としての遺伝子をはっきりと打ち出しながらスヌーピーを表現する、というバランスに十分留意した」といい、「同展の開催によって、伝統工芸作家一人ひとりにさらに輝く光が注がれるように」と願う。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。入場料は一般=900円、高校生・大学生=700円、小学生・中学生=500円、未就学児無料。問い合わせは北陸中日新聞事業部(TEL 076-233-4642)まで。9月21日まで。

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