金沢駅近くの着物レンタル店「心結（ここゆい）」（金沢市芳斉2、TEL 076-221-7799）が4月11日、浅野川かいわいをそぞろ歩いて文化施設を見学しながら、食や舞踊、お茶やギャラリーなどを楽しむイベント「金澤の和を楽しむ会」を開催する。

会を主宰する「心結」をVRウォークスルーで

　金沢には歴史ある文化施設が多く、伝統的な芸能なども盛んであるが、それらを素人が有機的につなげて楽しむとなると地元の人間でも容易ではなく、ましてや初めての観光客となればさらに困難が伴う。

　そうした状況を受け、同店では、おすすめの施設や芸事などをピックアップしてコース化し、初めての観光客でも「金澤の和」を楽しめるようにできないかと企画した。

　当日は10時に浅野川大橋交番前「浅の川 吉久」（東山3、TEL 076-213-2222）で「和を楽しむ１DAYパスポート」を受け取り、同店で開催中の「バック・器・帯留め展」の見学からスタート。辺りを散策しながら「金沢蓄音器館」「金澤文芸館」「泉鏡花記念館」「徳田秋聲記念館」「安江金箔工芸館」などの文化施設を自由に見学。「寺島蔵人邸」では抹茶のサービスがある。

　12時からは「町家Gallery&Cafe 椋（むく）」（東山2、TEL 076-255-6106）で仕出し弁当が準備され、引き続き13時から同所で、西川流師範・西川さおりさんの日本舞踊を鑑賞する（約30分）。その後は自由行動・解散となる。

　同イベントを発案し実行に移したのは同店オーナー越田晴香さんの母親・智子さん。「私個人では何もできないが、金沢のいろいろな人とモノやコトの要素がつながれば、地元の人も観光の方々も、もっと楽しめる金沢があると思う。今回の企画がうまくいくよう頑張りたい」と意気込む。

　参加費は5,000円。これに着物レンタル一式が付くと9,800円。