プロダクト・3DCGのデザイン事務所「マリブデザインファクトリー」(小松市木場町、050-1049-8261)は3月20日、同社がプロデュースする九谷焼ボトルと、地元銘酒を融合した地場産業コラボ型企画商品「鳳凰-天長地久-」を発表した。6月に発売する。
「鳳凰-天長地久-」は、特別にデザインされた九谷焼のボトルに、地元酒蔵が作る大吟醸を詰めてパッケージ化。伝統の工芸美術品と地元の銘酒が「フュージョン」する商品として企画し発売するもので、同社が「J-Modern」として展開している「地場産業と連携して日本美を反映した新たな商品を創造するプロジェクト」(同)の一環。
九谷焼のボトルの造形は、最高の生地師といわれる東木宏充さん(九谷焼窯元妙須晃山窯4代目)が製作。図案は古九谷の「色絵鳳凰図平鉢」(石川県指定文化財)を元に、日展作家でもある越田秀平さん(九谷焼窯元雪山窯五代目)によって独自の鳳凰が付けられた。日本酒は140年の歴史がある造り酒屋「東酒造」(野田町)の「神泉 大吟醸」を入れた。同酒は政府専用機の機内食にも採用されているという。
「J-Modern」ではそのほか、「水楽(すいらく)」シリーズとして、九谷焼の「手洗器(洗面器)」(オーダーメイド)や「給水栓」、伝統工芸とLEDを融合させた照明器具の「光の器」シリーズなども企画・販売している。
同社の藤田愛二さんは「さらなる販路開拓が今後のテーマ。伝統工芸をはじめとする地場産業が生み出す商材と、当社の企画・デザイン力を融合する活動を通じて、『伝統的なブランド力』と『現代的な商品力』を併せ持つ『日本美の新しい商品』を作っていきたい。こうした活動が地域興しにもつながれば」と話す。
「J-Modern」シリーズの価格は、「鳳凰-天長地久」(680ミリリットル)=88,200円、「水楽・九谷焼手洗器(洗面器)」=175,000円~、「水楽・給水栓」=25,450円~、「光の器」シリーズ=98,000円~。今月7日まで、「FABER-CASTELL東京ミッドタウン店」(東京・六本木)で開催中の「『石川県伝統工芸×ファーバーカステル~伝統の美・技・心~』展」でも展示されている。
IZ –Style(商品紹介サイト)マリブデザインファクトリー友禅染めのミニチュアドレスで地場産業がコラボ-県内ドレス店が県立音楽堂に展示(金沢経済新聞)九谷焼の新境地開いた「白いバナナ」-上出惠悟さんが初個展(金沢経済新聞)九谷焼の技法で新感覚の器やオブジェ-稲積優佳さんの陶展(金沢経済新聞)