金沢で昨年開校した「発酵食大学」の2期目が1月25日、始まった。主催するのは、女性消費者の声を生かした販促プロモーションを行う「ウーマンスタイル」(金沢市新保本、TEL 076-227-8062)で、同社内に同校の事務局を置く。
近年の発酵食ブームで「塩麹(こうじ)」や「甘酒」などが注目される中、おいしさと健康面を同時に考えながら発酵食について学び、楽しみながら実践する同大学のコンセプトは、「大人がもう一度、『食』を学び、楽しむ場」。
第1期の受講生は定員に達する24人で、キャンセル待ちも相次いだ。修了後、受講生からは「食からエネルギーを得ることへの意識が変わった」「石川の食文化の豊かさを感じ、この地に生まれ育って良かった」「子どもや孫、周囲の人たちにも発酵食の素晴らしさを伝えたい」などの声が寄せられたという。
発酵食に携わる地元企業が協賛し、地域の魅力としての麹や発酵食を発信する同校の活動が全国的にも注目され、食料自給率向上に寄与する事業者・団体の取り組みを評価する「フード・アクション・ニッポン・アワード2013」では審査員特別賞を受賞した。これらの活動を観光資源と捉えて首都圏にもPRするため、秋葉原でサテライト教室も開いた。
すでにスタートした第2期は1月~9月の3学期制。今期は8社の地元企業が協賛し、同大学の教授を務める麹料理研究家・小紺有花さんによる講義や調理実習のほか、田植え体験など新企画も予定する。1学期中のカリキュラムはほかに「酒蔵見学と酒粕の活用法」(2月15日)、「甘酒の仕込みと簡単な利用法」(3月1日)、「蔵元見学とみそ作り体験」(3月29日)を予定。2~3学期のカリキュラムについては同校のホームページで確認できる。
同校事務局では「大人の食育の場として、石川の発酵食の魅力を体感できる機会を県内外に作っていきたい。今期も首都圏でイベントなどを計画し、PRしていきたい」と意気込む。
今期の定員は36人。すでに定員に達しているため、途中入校はキャンセル待ちとなる。問い合わせは、同事務局まで。