金沢21世紀美術館(金沢市広坂)で現在、アートユニット「明和電機」による企画展「ナンセンスマシーンズ展」が開かれている。
「明和電機」は土佐信道さんが社長としてプロデュースする中小電機メーカーを模したアートユニットで、所属は吉本興業。作品を発表する展覧会のほか、音楽活動、舞台パフォーマンス、教育活動、講演会など全国各地で幅広い活動を続ける。青色の作業服をまとい、作品=製品、ライブ=製品デモンストレーションと呼ぶ独特なスタイルで注目されている。
同展は活動開始20周年を記念するもので、最新作を含むユニークな楽器や機械など約150点を展示。会場は、社史や業務内容を紹介する「イントロダクション」から始まり、4つのシリーズごとに製品を見て歩く回廊式となっている。製品の一部は体験もでき、楽器のコーナーや、同社の制服を着てステージに立つコスプレコーナーも人気。
製品のシリーズは、100ボルトで動くユニークな電動楽器の「ツクバ」シリーズ、魚をモチーフに「自分とは何か」を探求した「NAKI(魚器)」シリーズ、花をモチーフに「女性とは何か」を探求する「EDELWEISS(エーデルワイス)」シリーズ、声の持つ不思議さをモチーフに作られた最新作の「ボイスメカニクス」シリーズの4つ。
これまで金沢でライブは行ってきたが、展覧会は初。「ものづくりと遊び心が根付く金沢の人たちにも刺激を与え、楽しんでもらうことができれば」と土佐さん。期間中、社長自らが製品を動かし説明する「ミニ製品デモンストレーション」(2月8日・9日)なども予定する。
開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで、最終日は16時まで)。入場料は、大人=800円・中高生=600円・小学生以下=無料。2月9日まで。