金沢駅構内の「金沢ステーションギャラリー」で現在、企画展「NEW YEAR 友禅~五彩の春」が開催されている。
加賀友禅をより身近に感じてもらおうと、雑貨や小物などの新商品を開発するため県内の作家らが3年前に立ち上げたグループ「平成友禅商店」が企画する同展。これまでも市内のホテルでワークショップなどを通して県外からの宿泊客向けにPR活動を続けているが、駅を利用する多くの観光客にもアピールしようと同ギャラリーでの展示を計画した。
北陸新幹線開業に伴う駅の改装で閉鎖が決まっている同ギャラリーでは最後のイベントとなる。年末年始を挟むスケジュールとあり、正月にふさわしい華やかな加賀友禅が会場を彩る。メンバーの作家8人が、めでたい模様や春をイメージさせる色彩などを施した作品55点を展示する。
併せて、県中小企業団体中央会の主催で、加賀友禅・金沢和傘・加賀象嵌・竹細工の伝統工芸実演会も行う。
同グループの太田正伸さんは「着物や帯と身近な小物を並べ対比する内容とした。地元の作家が手掛けた金沢ならではの作品を堪能してもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開場時間は10時~20時。来年1月31日まで。