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加賀藩政期の地酒を再現-金沢の酒蔵が映画「武士の献立」公開に合わせ新商品

福光屋が発売した純米酒「武士の一献」

福光屋が発売した純米酒「武士の一献」

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 金沢の老舗酒蔵「福光屋」(金沢市石引)が11月28日、映画「武士の献立」の公開に合わせ、加賀藩政期の地酒の味を再現した純米酒「武士の一献」を発売した。

福光屋が発売した調味料「包丁侍の煎り酒」

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 映画「武士の献立」は江戸時代、君主とその家族の食事をまかなう役割から「包丁侍」と呼ばれた加賀藩の武家に嫁いだ料理上手な娘が、夫や家族と絆を深めていく姿を描いたヒューマンドラマ。主演は上戸彩さん。

 同社では映画の公開と2015年の北陸新幹線開業を見据え、地元の食文化を全国にPRしようと新商品の開発を進めてきた。日本各地の産物の採取や生産の様子を図解した「日本山海名産図会」の記述をもとに、当時の製法に基づいて味を再現したという同商品。加賀平野で栽培された米を原料に、当時のもと(酒母)造りに最も近い山廃仕込みを採用した。「ふくよかで濃厚な風味」が特徴で、アルコール度数は9度。

 ボトルのデザインはとっくりを連想させる瓢箪(ひょうたん)瓶で、口封シールと胴ラベルには墨文字と金の箔(はく)押しを施し、加賀前田家の家紋「剣梅鉢」をあしらった。観光や帰省の土産市場、地酒愛好家などをターゲットとする。

 加賀藩政期の「煎(い)り酒」の味を再現した調味料「包丁侍の煎り酒」も同時発売。米とカツオの豊かなうま味と梅のほどよい酸味が特徴で、素材の味を生かした料理など幅広い使い方を提案する。

 同社企画室の岡本亜矢乃さんは「一献傾けながら、酒肴(しゅこう)や料理と楽しんでもらえれば。金沢土産としてもぜひ使ってもらえれば」と話す。

 価格は、「武士の一献」=1,500円(300ミリリットル)、「包丁侍の煎り酒」=900円(同)、「武士の一献&煎り酒セット」=2,700円(化粧箱入り)。同社直営店と通販サイトのほか、北陸3県の酒販店・百貨店・スーパー・観光物産店で取り扱う。

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