独立系の起業家や会社員などで構成する金沢の異業種交流団体「武蔵ビジネスクラブ」（金沢市武蔵町14）は3月21日、テレビ会議システムを利用した合同異業種交流会を、名古屋の東海ものづくり創生協議会が運営する「デジタルビジネス研究会」との間で行った。

　交流会は、同クラブと同研究会との間を高速回線で結び、ビジネスパートナー探しを目的とする初めての試み。「インターネット事業展開のプランニング～ウェブを活用した新規開拓とサービスの拡充～」をテーマに、同協議会が招いた業者によるテレビ会議プレゼンテーションをはじめ、参加者による討論や意見交換などが行われた。

　同システムは、高画素のカメラを利用したもので、チルトやパンなどの動きをPCからコントロールしながら発言者を画面中央に映し出すことできる。参加者の1人は「最新の技術に触れることができ、本格的なテレビ会議が体感できた。初めての試みには試行錯誤や賛否両論がつきものだが、これを機会に再度チャレンジしたい」と話す。

　同クラブ代表幹事の福岡明夫さんは「今回の交流は昨年７月、同協議会が開催するＩＴベンチャー企業プレゼンテーション大会に「金沢にあるインキュベーション施設内の取り組み」として同クラブが参加したことがきっかけ。金沢駅にほど近い武蔵地区で、街中活性化と異業種交流を目的に活動をはじめて3年が経過した。今後もビジネス仲間をどんどん増やせるような取り組みを行う予定」という。

　同クラブは、「ＩＴビジネスプラザ武蔵」を利用する「映像」「デザイン」「印刷」「情報分野」の事業者や起業志望者に、人材育成や新しいビジネスチャンスの場を提供し、異業種間、産学官で事業連携する基盤をつくるための相互交流を図る目的で設立された。入会登録料1,000円（年会費不要）。定例会費1回500円のみで活動を行っている。問い合わせは「ITビジネスプラザ武蔵（TEL 076-224-6340）まで。

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