金沢駅にほど近いギャラリーショップ「KOGEI まつきち」(金沢市安江町、TEL 076-254-5416)で現在、「チャセン・クセナオシ展」が開催されている。
繊細な美しいフォルムで知られる竹製の「茶せん」だが、業界では消耗品扱いとなっており、使い古された後は「茶せん供養」で燃やされたり、家の片隅に忘れられたかのように置かれたりすることが多いという。
茶文化が根付く金沢ならではの、茶せんをケアするための裏方として働く道具「茶せんのくせ直し」にフォーカスする同展。息継庵を主催し、全国で手芸のワークショップを展開する「押忍!手芸部」の部長でもある石澤宗彰さんがプロデュースする。
出展する作家は21人。石澤さんと同店店主の松平修一さんの呼び掛けにより、各作家が得意分野の技法を生かして制作した作品を並べる。作家の人選について、「何か新しいものを見せてくれそうな作家を選んだ」と松平さん。
松平さんは「決められた一つのアイテムに対して、21人の作家がどのような答えを出してくるかが見どころ。お茶を嗜(たしな)む方だけでなく、多くの方に見に来ていただければ」と来場を呼び掛ける。
開場時間は10時~19時。8月26日まで(20日は休業)。