1907(明治40)年に銀行として建てられ、現在は石川県有形指定文化財である「尾張町町民文化館」(金沢市尾張町1、TEL 076-222-7670)で8月9日~11日の3日間、期間限定カフェ「ART_Cafe@尾張町」がオープンする。7日から始まった「かなざわ燈涼会」の協力事業として開催する。
外観が土蔵づくり、内装は洋風の和洋折衷な造りの同館内に、テーブル10卓40席のカフェスペースを設ける。白しっくい仕上げの天井や壁には、金沢市出身の作曲家で映像クリエーターのモリ川ヒロトーさんが旧市街の街並みを撮影した映像と、映像に合わせて作曲した音楽を流し、「金沢映像風姿空間」をつくり上げる。「旧市街の何でもない風景に、金沢独特の文化がある。特に金沢に住む人たちに、自分たちのまちの素晴らしさを気付いてもらえたら」とモリ川さんは語る。
メニューは、石川県出身のパティシエ辻口博啓さんの限定スイーツや、地酒3種を飲み比べできるセット、「奥能登地サイダーしおサイダー」「金沢湯涌サイダー柚子小町」など。全て500円で提供する。
9日にはソプラノ歌手・直江学美さんとピアニスト・長野良子さん、10日にはバイオリニスト・水上由美さんとピアニスト・大竹沙里によるクラッシックコンサートがそれぞれ開催される。
主催する趣都金澤の万波智美さんは、「現代に合わせた、文化財の新しい使い方を提案している。この機会に多くの方に来てほしい」と来館を呼び掛ける。趣都金澤では、関連イベントとして同館近くの久保市乙剣宮(下新町6)で10日、「復活窪市」も行う。
営業時間は11時~21時30分(最終日は17時まで)。入場無料。クラッシックコンサート開催日、19時~20時は入場料=1,000円。コンサート前売り券などの問い合わせは、万波さん(TEL 080-3317-5938)まで。