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「明治時代の銀行員」に変装-金沢・町民文化館がグッズ貸し出し

黒縁の丸眼鏡と付つけひげ、腕抜きを着け、札束の模造品を持って「明治時代の銀行員」に

黒縁の丸眼鏡と付つけひげ、腕抜きを着け、札束の模造品を持って「明治時代の銀行員」に

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 明治時代から昭和50年代まで銀行として使われた、石川県指定文化財の「町民文化館」(金沢市尾張町1、TEL 076-222-7670)が「明治時代の銀行員」になりきることができる変装グッズの貸し出しを始め、観光客らから好評を博している。

「明治時代の銀行員」に変装-金沢・町民文化館がグッズ貸し出し

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 同館は1907(明治40)年ごろ、旧金沢貯蓄銀行の本店として建てられた。その後、1976(昭和51)年7月まで北陸銀行などの支店として利用されたが、同行金沢支店の統合に伴い、同年8月、県に寄贈された。現在は県から委託を受けた尾張町商店街振興組合が管理・運営し、市民や観光客らに開放している。

「変装グッズ」は、黒縁の丸眼鏡、付けひげ、腕抜きの3点セット。元銀行員の意見を参考にして用意した。グッズのうち、丸眼鏡は小売店では見つからず、古美術商の競りでようやく手に入れたという。付けひげはシールで、「笑える形の5種類を選んだ」(同組合専務理事の村松俊哉さん)。

 旧一円札と旧百円札の札束の模造品も置いており、来館者は往時の趣を残すカウンターに座って、窓口業務を再現したり、自由に写真撮影したりできる。グッズの貸し出しは無料。

 村松さんは「変装をすると楽しい気分になれる。私自身も、付けひげ5種類を順番に付け、写メを友人らに送った。尾張町は老舗とビルが共存するちょっとすてきな街なので、ぜひお越しを」と呼び掛ける。

 開館は土曜・日曜・祝日のみで、時間は10時~18時。入館無料。

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