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石川・野々市で「キウイフルーツビネガー」-特産キウイ使い民間主導で

野々市キウイフルーツビネガー

野々市キウイフルーツビネガー

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 金沢のベッドタウン野々市市で、民間主導の「野々市産業戦略会議」のメンバーが3月15日、地元産のキウイフルーツを活用し開発した「野々市キウイフルーツビネガー」を発売した。

キウイビネガーお披露目会の様子

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 人口増加が進む同市では市制施行後、20代の人口流入が目立ち、新たな街のスタイルを築きつつある。その中で、地元産品をPRする動きも活発となり、今回「健康的な食のまちづくり」をテーマに、地元の商工業者・農業者・金融機関のほか関係団体がタッグを組み、キウイフルーツを使った新商品開発に取り組んだ。

 同市を代表する特産品の一つである「キウイフルーツ」は県内一の生産量を誇り、昨年の同市の年間収穫量は約20トン。しかし、現状では中央市場への流通はほとんどなく、生産者による直販や自家消費だという。そこで栽培農家の経営向上と農業振興のため、地域が協働して特産品づくりを進めることとなり、県中小企業団体中央会が支援した。

 キウイフルーツを単にフルーツとして捉えるのではなく、「市民の知恵を生かした健康的な調味料」を目的に開発を進めた。ビネガーは、明るく透明なサンシャインイエロー色で、キウイフルーツの甘みが酢の酸味を和らげたフレッシュでマイルドな味わいが特徴。

 容器は食卓に置けるようなおしゃれ感を演出、家庭で使いやすい200ミリリットルサイズとし、女性を意識した若い世代をターゲットに据える。今後は市内を中心とする飲食店などに協力を仰ぎ、メニュー開発を進めていくほか、「野々市キウイフルーツビネガー」での商標登録も行い、アンテナショップを増やしていくという。

 発売当日、同市役所ホールで行われたお披露目会には粟市長も出席。金沢市内のホテルで活躍するシェフらが同商品を使い考案したオリジナルのレシピを披露した。初回は200ミリリットルの一般流通販売用とするが、6月以降は300ミリリットルのギフトセットや900ミリリットル、20リットルなど大容量の業務用に展開する計画も。

 価格は680円(200ミリリットル)。初回は300本の限定販売。金沢市内の百貨店のほか、同市のスーパーで販売する。

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