観光の玄関口となる金沢駅に設置されたデジタルサイネージを集客の起点とし、スマートフォンを連携させることで、市内各観光スポットへの導線をつくり出すシステムの実証実験が2月26日に始まった。
駅構内にある石川県金沢観光情報センター内に設置された同サイネージには、スマートフォンで利用可能な非接触型通信技術のFeliCaリーダーが搭載されており、観光客が自分のスマートフォンを同リーダーにかざした後(iPhoneの場合はQRコードの読み取り後)、サイネージに表示された観光スポット情報と同じ情報が手元のスマートフォンにリアルタイムに同期して表示され、お気に入りとして保存できる。
到着した目的のスポットでは、登録したお気に入りを呼び出して、そのエリアの詳細情報を確認できるほか、GPSデータを利用して周辺のおすすめ情報も提供する。システムをウェブ標準技術であるHTML5で構成し、情報やサービスの提供をオープンにしたことも特徴という。
同実証実験を推進するNTT西日本金沢支店の松本さんは、「今後はクーポンの発行など、各スポットエリアでの実ビジネスとの融合がポイント。実証の結果を見てシステムとしての外販も考えたい」と今後の展開を語る。
システム体験期間は3月17日まで。無料。