ギャラリー「金沢アートグミ」(金沢市青草町、TEL 076-225-7780)で現在、企画展「金沢のしきたり展~食から見る、金沢」が開催されている。
金沢の歴史や文化をたどることを趣旨に展開する同展は、今回が4回目。これまで「花嫁のれん」や「大行燈絵」などをテーマとして取り上げてきたが、今年は「金沢の食」にスポットを当てる。
会場には、大きな3つの重箱に見立てた展示コーナーを設ける。「一の重」には、大正~昭和初期に近江町市場かいわいの安江町で家具店を営んでいた商家「井奈みや家具店」の日常料理やはれの日の料理写真と手書きのレシピを展示し、加賀に伝わる伝統料理を紹介する。同家の若おかみ(金沢言葉で、おわねさん)が残した季節ごとの24レシピも掲示する。
「二の重」では15種の加賀野菜を展示し、それぞれの野菜を活用したレシピ冊子を置くほか、加賀伝統野菜の種の実物も展示する。「三の重」はゲーム形式で加賀野菜を学ぶコーナーを設け、全問正解者には加賀野菜の一つのサツマイモ「五郎島金時」を贈る。会場には能登・金沢・加賀の食文化や地元食材を使った料理方法を紹介するビデオ上映コーナーも。
関連イベントとして行った、老舗料亭「大友楼」による講座「金沢の料理に関して」や、料理教室「おいしい『だいこんずし』を作ってみよう!」は満員となる盛況ぶりで、2013年1月5日には北形青果の北形謙太郎さんを迎える講座「加賀野菜と旬の野菜」(14時~)を予定する。
開催時間は10時~18時。水曜・12月28日~1月3日定休。1月8日まで。