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金沢で和菓子巡り-4店の味をワンコインで食べ歩き

「寄観亭」が提供する自家製の草団子と「あんころ」、金箔入りのお茶のセット

「寄観亭」が提供する自家製の草団子と「あんころ」、金箔入りのお茶のセット

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 JR西日本金沢支社は12月1日、金沢市内の老舗和菓子店や茶店の自慢の逸品をワンコインで楽しめる「金沢和菓子めぐりクーポン」を発売した。市内の観光地にとって、12月は閑散期であるにもかかわらず、各店には個人の旅行者らが次々に訪れ、上々の滑り出しを見せている。

兼六園の茶店「兼六亭」「寄観亭」

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 来年3月まで展開する「ジャパニーズ・ビューティー・ホクリク・キャンペーン」の一環。クーポン発売は2年目で、参加店舗が7店から12店に増えた。

 4枚つづり500円のクーポンを購入した旅行者らは、参加店舗のうち4店を巡り、各店でおすすめの和菓子の提供を受けられる。12店は「柴舟小出東山店」「落雁諸江屋西茶屋菓寮」「板屋本店」「越山甘清堂本店」などの和菓子店8店と、「兼六亭」「寄観亭」など、兼六園の茶店4店。市民も利用可能。

 クーポン1枚あたりの単価は125円だが、ほとんどの店では土産物としても選んでもらおうと、価格以上の人気商品を用意しており、兼六亭は通常500円で販売している「ことじ燈籠」をデザインした菓子と抹茶のセットで利用客をもてなす。寄観亭は、自家製の草団子1串と「あんころ」2個、金箔(きんぱく)入りのお茶を組み合わせ、そのほかの商品を値引きするサービスも付け加えた。石川の伝統工芸、九谷焼の器を用い、味覚ばかりでなく視覚も楽しませる演出をする店もある。

 兼六亭営業部の辻潤一郎部長は「大々的なキャンペーンなので、たくさんの人にご利用いただければと思い、大盤振る舞いをしている。『和菓子は金沢』というイメージが定着していけば、お土産として薦めやすくなる」と、PR効果を期待する。寄観亭の林武治部長は「12月12日までで80人ほどの方がクーポンを利用している。食後に買って帰られる方が多いので、売り上げはプラスになっている」と顔をほころばせる。

 クーポンは各店で販売している。問い合わせは同支社営業課(TEL 076-253-5222)まで。来年3月31日まで。

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