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金沢で「こだわりパングランプリ」-地場産食材利用・新作ナンバー1選ぶ

「こだわりパングランプリ」上位3作品と受賞者

「こだわりパングランプリ」上位3作品と受賞者

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 石川県産の食材を使った新作オリジナルパンの出来栄えを競う「こだわりパングランプリ」が11月10日、百貨店「香林坊大和」(金沢市香林坊1)で開かれた。来場者100人による試食審査の結果、最優秀賞には古川商店(珠洲市)の「能登大納言あんぱん『つやこさん』」が輝いた。

「こだわりパングランプリ」試食用のパンが並べられた会場

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 主催は県産業創出支援機構。総務省の「家計調査」によると、金沢市は1世帯当たりのパンに対する年間支出金額(2009年~2011年平均)が全国の都道府県庁所在市・政令指定都市の中で4番目に多い。同機構は統計に表れたパン好きの県民性に着目し、県産品の消費拡大と中小企業への応援を目的に、今回初めて「パングランプリ」を企画した。

 出品の条件は「県内産の食材を使っていること」と、「新たに開発した商品であること」の2点。電話帳をもとに、パン製造に携わる企業など県内の約150社に参加を打診したところ、16社が出品し、このうち専門家4人による1次審査で選ばれた8社の8点がこの日の最終審査に進んだ。

 会場では、来場者100人がパネルに記された商品の説明文を読み、実際に試食して「1番おいしいパン」に投票した。

 最優秀賞に選ばれた「能登大納言あんぱん『つやこさん』」は、珠洲市で栽培されているあずき「能登大納言」のこしあんをたっぷり詰めたパンの上に、同じ「能登大納言」を使って作ったようかんを溶かして塗ってある。

古川商店の店主、古川一郎さんの代理で表彰式に出席した妻の真美さんは、「飽きずに食べることができ、お年寄りにも愛される地域に根付いたパンは何かと考え、原点である『和』に返って、あんパンを選んだ。今回の受賞で、その考えが正しかったと確信が持てた」と笑顔を見せた。

 優秀賞には、規格外のミニトマトを使い、米を混ぜ込んだ「神音(かのん)カフェ」(羽咋市)の「味わいトマトのもっちりごはんパン」、審査員特別賞には、ころ柿を練ってあんにした「つばさのパン屋」(中能登町)の「古代米の柿あんぱん」が選ばれた。

 グランプリの2次審査に参加した8品は今月12日まで、同百貨店8階で販売される。

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