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金沢の寺でアート展「オテラート」-学生・作家51人が作品発表

書家池多亜沙子さんの「八曲銀屏風七無」

書家池多亜沙子さんの「八曲銀屏風七無」

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 金沢市の3カ寺を会場にしたアート展「oterart オテラート2012」が現在、聞善寺(金沢市瓢箪町)、崇禅寺(同)、廣誓寺(昌永町)で開催され、訪れた市民らが学生と金沢市在住の作家計51人による絵画、立体、映像などの作品約60点に見入っている。

アート展「oterart オテラート2012」が開催されている聞善寺

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 主催は、3カ寺の住職・副住職でつくる「寺子屋の会」。若者にも気軽に寺に足を運んでもらおうと企画した。学生や作家らに作品発表の場を提供する狙いもあり、今回が3回目。

 寺ごとにテーマを設け、「自然」を掲げた聞善寺には、幅約1.8メートルの木の箱にクローバーを植えた「小さなしあわせ」が展示されている。毎日すくすくと育つ小さな命を目の高さで眺めることができる心温まる作品で、本堂の厳かな雰囲気とのギャップに驚きの声を漏らす人もいる。

 一方、「不自然」を表現し、足の長いブタを造形した「pretty」も会場の一角を占める。「かわいらしさ」を追い求め、交配を重ねて動物の体形を勝手気ままに変える人間のエゴイズムへの批判が込められている。月に行きたいと願う「羽のない鳥」を描いた漆作品「アオイトリ」や、ハスをかたどったろうそく立て「Lotus」なども並ぶ。

 期間中、崇禅寺では「エネルギー」、廣誓寺では「時」をテーマに、それぞれ学生や作家らによる作品を公開している。

 「寺子屋の会」事務局を務める聞善寺住職の今井優悲さんは「子ども連れでも気兼ねなく、お座布団に座ってゆっくりと見ていただける。作家さんが一生懸命に作った作品なので、ぜひご来場を」と話している。

 開場時間は13時~18時。入場無料。10月14日まで。

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